忘れるとは

最近物忘れがひどくなった、認知症になったのでは…と不安になる事はありませんか?ご高齢の方から良く聞く相談事ですが、そもそも、忘れるとは何でしょうか。人間は脳にある神経細胞の働きによって学習し、出来事を記憶しています。脳の発達は二十歳で終わると言われており、その後は徐々に脳が小さくなり、“覚える”為に必要な神経細胞も減っていきます。ですから、加齢による物忘れはごく普通の事なのです。
加齢に伴う物忘れの特徴は①体験
した事の一部を忘れる②忘れたという自覚がある③徐々にしか進行しない。
と誰にでもある事です。しかし認知症のような病気が原因の物忘れは、①体験した事全部を忘れる②物忘れの自覚がない③進行する。というのが特徴です。食べていたのに『昨日はご飯を食べなかった』というような事があれば要注意です。物忘れ=認知症ではありませんが、気になる事があれば早めに病院等に相談してみてはいかがでしょうか。
また、脳トレなどで脳を活性化させ、予防していく事もおすすめです。
介護職員

夏の疲れについて

夏の疲れについて
夏の疲れに効く!3ポイント!
夏は催し物や外出など楽しいことが多い反面、暑さが体にこたえる季節でもあります。今日は夏の疲れに効く!3ポイントをお伝えします。
① 強い味方!ビタミン!
ビタミンB1 とビタミンCは夏の疲れを撃退する強い味方です。ビタミンB1 は豚肉、玄米、豆類などに多く含まれます。ブタニラ炒めや豚の冷しゃぶなどがおすすめ。ビタミンCはキウイやゴーヤなどに多く含まれています。
② 快眠は疲労回復の要!
夏の夜の寝つきを良くするには‘体温を下げる’ことが大切。ずっと身体が冷えたままだと身体からの放熱が妨げられ、寝付きづらくなります。ぬるめのお湯にゆったりつかり軽いストレッチを行うことで、一度体温をあげると身体の熱が放熱され体温が下がり寝つきがよくなります。
③ 発汗してリフレッシュ!
汗をかくと自律神経の働きが良くなり、食欲不振やだるさ解消につながります。1 つ手前のバス停でおりて歩く、ストレッチする…など気持ち良く汗をかきましょう。日中など日差しの強い中での運動には注意してください。
良く食べ良く寝て少し汗かいて… 熱い夏を乗り切りましょう!
健康運動指導士

尿失禁予防について

尿失禁の原因は様々ありますが、今回は特に女性に多い腹圧性尿失禁について、またその対策をお伝えします。
咳やくしゃみ、重いものを持ち上げた時に「あっ」と思う事はないでしょうか。その原因の一つとして考えられるのは、膀胱を支える骨盤の筋肉(骨盤底筋)のゆるみ。出産や老化によって骨盤底筋が弱くなっていると、腹圧がかかった時に尿がもれてしまいます。そこで有効とされているのが、“骨盤底筋体操”。①立位、座位、あおむけ寝いずれかの姿勢をとります。②足を肩幅に開き、背筋を伸ばします。③男性は肛門を、女性は膣を締めて 5~10 秒止め、力を抜きます。 ④締める、力を抜くを 1 セットとして、1 日 5 セット×2 回を目安に行います。なるべく呼吸を止めず、腹筋に力を入れないように気をつけましょう。
骨盤底筋の強化を続ける事で、腹圧性尿失禁の軽減につながります。ただし、尿失禁の原因は 1 つではありません。骨盤底筋体操を続けても症状が続く、症状が重症な場合は別の原因が考えられますので、病院(泌尿器科)を受診し、相談する事をおすすめします。
介護職

脳卒中予防と備え

小田原市は脳卒中(脳梗塞・脳出血など)で亡くなる方が、神奈川県内の市中で最も多いことがわかっています。その原因は、高血圧、動脈硬化、糖尿病、心臓病などですが、ストレス、飲酒、肥満、喫煙、運動不足など生活習慣からの原因もあります。近年、脳出血は減少、脳梗塞は増加傾向と言われ、脳卒中の 60% は脳梗塞となっています。脳梗塞を起こす確率は心房細動がある場合、正常な人に比べ 5 倍程度高くなります。再発率は 3 年以内に 20~30%、特に 1 年以内は注意が必要です。発症する時間帯は朝の起き抜けと睡眠中に集中しています。就寝前にコップ 1~2 杯の水を飲む。いつでも飲めるように枕元に水を置いておくことをお奨めします。万が一、脳梗塞の症状が出た時には、3 時間以内にt-PA 療法を行うと劇的に症状の改善がみられる場合があると言われていますので、あらかじめ対応している医療機関を知っておいた方がよいでしょう。「t‐PA 小田原」で検索をかけると調べる事ができます。
理学療法士

脱水症とは

脱水症とは
脱水症とは体から水分が失われるだけでなく、電解質(主にナトリウム)も同時に失われた状態のことを言います。脱水状態になると血圧低下・脳血流減少により、立ちくらみ・めまい、さらに食欲不振や足がつる、しびれるといった症状が現れます。
特にお子様とお年寄りには注意が必要です。喉の渇きや体の異変を自分で訴えることのできない幼児・乳幼児は、代謝が活発で水分が失われやすく、体温調節機能も充分に発達しておらず、発汗機能や腎機能が未熟なため、気が付くと脱水が進んでいることがあります。
お年寄りはもともと体内の水分量が少なく、食欲減退により水分摂取が減っているうえ、喉の渇きも感じにくくなっています。腎機能の低下で水分や塩分の調節機能が低下しており、持病による体調不良と脱水症状との区別がつかずに水分補給を怠ってしまう傾向があります。
こまめな水分補給はもちろん、通気性の高い衣服を身につける、室温を快適な状態に保つなど、脱水状態にならないよう気をつけましょう。
軽度の脱水であれば、ドラッグストア等で販売されている経口補水液(ドリンクタイプ・ゼリータイプ)で対応できますので常備しておくと安心です。
機能回復訓練のご相談を承ります。
事務職

熱中症とは②

熱中症とは②
熱中症は、高温多湿な所で、体内の水分・塩分バランスが崩れたり、体温調節機能が上手く働かなかったりする事により体内の熱がたまり、筋肉痛、大量の発汗、吐き気、倦怠感などの症状が現れ重症になると意識障害が起こります。
暑熱環境でスポーツや肉体労働などの筋肉運動が合わさってなる≪労作性熱中症≫と暑熱環境の中で長時間過ごしてなる≪非労作性熱中症≫の 2 種類があります。
熱中症の予防法は色々ありますが、アロマを使ったボディーミストの予防法を紹介します。
材料:無水エタノール 5ml+精製水 95ml+ペパーミント 5 滴+ラベンダー5 滴ペパーミントの成分メントールには冷却作用があり体感温度を下げる(体温は下がりません)働きがあります。爽やかな香りは猛暑のストレスを軽減します。ラベンダーには鎮静効果があります。
屋外の作業中シャキッ!としたい時は上記の材料のラベンダーをローズマリー5 滴に変えてみて下さい。
ローズマリーには疲れた気分を元気づけ、精神的な疲れの改善、無気力な状態から解放してくれます。
これからどんどん暑くなってきます。アロマボディーミストを身体に吹きかけ香りで癒されながら熱中症を予防してみて下さい。
准看護師

熱中症とは

熱中症とは、暑い環境や運動により、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温が上がり、さまざまな臓器に障害が起こることをいいます。特に高齢者は加齢により体内の水分量が減少しているため、脱水を起こしやすくなっています。加えて、汗をかく量も減少するため体温調節がしにくくなります。めまい、立ちくらみ、こむらがえり等の熱中症の症状がでたら、涼しい環境下で水分・塩分の補給を行い、保冷剤などをわきの下や、脚の付け根に当てて体を冷やしましょう。頭 痛、吐き気、嘔吐、意識障害、けいれん等の症状がでたら、直ちに救急車を呼びましょう。
熱中症を予防するには
① エアコン、扇風機を活用し、室温は28度以下、湿度は70%以下に調節する。
② すだれ、カーテン等で窓からの直射日光を遮断する。
③ こまめに冷たい水分を補給する。大量に汗をかいたときには、梅干しと水、スポーツドリンク等で、塩分の補給も忘れずに。
④ 涼しい服装を心掛け、保冷剤等の熱中症予防グッズを利用する。
日常生活の中で、以上のことなどに気をつけながら暑い夏を元気に乗り切りましょう。
健康運動指導士

食中毒について

はじめに、熊本で被災された皆様にお見舞い申し上げます。また読者の方で熊本出身の方や御親戚のある方も心痛む日々をお過ごしのことと思います。
さてこれからの季節日常の生活でも注意が必要なのが食中毒です。症状としては、突然の激しい腹痛や嘔吐、下痢などの消化器症状が主で最悪の場合は死に至ることもあります。原因はいくつかあり、細菌によるもの[O-157]などが代表的で気温が上昇するこれからは要注意です。
他にもウイルス、寄生虫、自然毒、化学物質などがあげられます。厚生労働省で推奨している食中毒予防の3原則が食中毒菌を【付けない、増やさない、やっつける】とあります。
家庭で出来ることとして、まずはとにかく手洗い(調理前後、食事前等)あとは食品の衛生管理、買い物後は速やかに冷蔵庫に保存、冷蔵庫に入れたからといって安心してはいけません。冷蔵庫の頻繁な開閉で庫内の温度が上ります。タオルや布巾は常に清潔なものを使用し、包丁、まな板など調理器具は使用後良く洗浄し消毒して下さい。日頃より清潔を意識し見えない菌たちと闘いましょう。
看護師

2021年6月20日 | カテゴリー :

インフルエンザについて

毎年、秋冬になると必ず流行するインフルエンザ。
日ごろから、予防を心掛ける事が大切です。
規則正しい生活、バランスのよい食事、十分な睡眠で免疫力を高める事が重要です。その中で食事に注目すると①タンパク質を多く含む肉・魚・卵。②ビタミン、ミネラルが豊富な野菜や果物をまんべんなく食べる。またウィルス侵入を防ぐには身体を温める事も大事です。鍋やスープなどは体を温め、野菜や水分も簡単にしっかり摂れるので、これからの時期におすすめです。魚にはインフルエンザを予防するビタミン Dが豊富に含まれており、ウィルスを撃退するのに役立つといわれています。ビタミン Dは太陽に当たる事により皮下で生成され「サンシャインビタミン」とも言われている大切なビタミンです。しかし、夏に作ったビタミン D は、残念ながらそのまま冬まで体内に蓄えて置くことは出来ません。こまめに日光に当たり、魚を食べてビタミン D を補いたいものです。これから冬本番を迎えインフルエンザに負けない身体作りで、寒い冬を乗り切りましょう。
介護職員

2021年6月20日 | カテゴリー :

ノロウィルスについて②

ノロウィルスによる食中毒は、原因別の食中毒患者数の中でも6割を超え、大規模な感染になり易い食中毒です。発生も夏だけでなく冬の時期に約7割と多発しています。
予防については、手洗い等の健康管理が大切です。普段から感染しないように気を付け、少しでも症状があるときは、直接食品を扱ったりすることは避けましょう。手洗いを行う上では、汚れの残りやすい指先や指の間、爪の間や親指、手首までしっかり行いましょう。手洗いは、トイレの後、調理施設に入る前、料理の盛りつけや次の調理作業に入る前などです。
感染源は、感染した人が調理して汚染された食品を食べたり、ウィルスが蓄積された貝を食した時や,患者の便や嘔吐物による二次感染があります。感染してしまった場合、症状は感染から発症まで1~2日かかり主な症状は、嘔吐、吐き気、下痢や腹痛があり乳幼児や高齢者は嘔吐物を吸い込む事による肺炎、窒息も起こす事があります。
感染を広げない為には、食器等はすぐに消毒液に浸し消毒をする。嘔吐や便から二次予防するにはマスクやガウン、手袋を着用ししっかりと拭き取り、消毒液で消毒を行う事が大切です。
健康運動指導士

2021年6月20日 | カテゴリー :