毎年 11 月頃から春先にかけ、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行します。
ノロウイルスは感染力が強く、家族内の二次感染や、学校・高齢者施設などで集団感染に繋がることがあります。特に小児や高齢者は、より感染・発症し易いので家庭での予防が必要です。
予防方法
①トイレの後、料理や食事前は石鹸を使い、よく泡立てながら手と手を擦り合せて洗い、最後に流水でよく洗い流す。
②手洗いで使用するタオルは清潔なもので共用は避け、紙タオル等を使う。
③カキ等の二枚貝は充分に加熱して調理する。
④感染の疑いがある方は入浴を控えるか、最後に入る。
家族に発症した方がいる時は、吐物や便等の汚物に多量のウイルスが含まれている為、感染源となり得ます。ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、これが口に入って感染する事があるので汚物は速やかに処理し、使い捨てのビニール手袋やマスクを着け、紙タオル等で静かに拭き取りましょう。拭き取った後は塩素系の消毒剤で浸すように再度拭き取り、使った紙タオル等はビニール袋等に密閉して廃棄する。以上のようなことに注意して予防を心がけましょう。
マッサージ師
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風邪について
東洋医学では、「風邪(かぜ)」を「ふうじゃ」と呼びます。
中国などでは「感冒」といい、日本でもかぜ薬を「総合感冒薬」というので、皆様も耳にしたこともあるのではないでしょうか。
病気になる外的要因の一つに「風」があります。他にも「寒い・暑い・熱い・湿る・燥く(乾くの意味)」といった要因が挙げられます。
「風邪」症状は時期により、寒かったり暑かったりなどさまざまな変化・動きがあるため、自然界の「風」に当てはめたともいわれています。
風邪で熱が出た場合は、西洋医学では、熱を下げて冷やしますが、東洋医学では、身体を温めて熱を上げます。これは熱を出してウイルスをやっつけようとしている身体の手助けをしているのです。漢方では葛根湯などが有名ですね。
昔から風邪には玉子酒が有名ですが、身体を温めて汗を出し、着替えを行いすっきりするといったことから行われている習慣です。
「酒」とありますが、しっかりとアルコールを飛ばした状態でお飲みください。
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師
マイコプラズマ肺炎が流行しています
マイコプラズマ肺炎とは?
・マイコプラズマ細菌による感染によって呼吸器に症状を発症する細菌感染症の一つです。マイコプラズマ肺炎は 4 年おきに大流行する感染症として「オリンピック熱」とも呼ばれています。
マイコプラズマ肺炎の症状の特徴
・発熱や全身倦怠感,頭痛,痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期に渡って(約一ヶ月) 続くのが特徴です。多くの人はマイコプラズマに感染しても軽い症状が続くのですが、一部の方は肺炎となり、重症化することもあるので注意が必要です。
感染を防ぐには?
・普段から手洗いを励行することが大切です。また、罹患者の咳から感染しますので咳の症状がある場合にはマスクを着用する、人の多い所に行かない等の配慮が重要です。何より十分な睡眠、栄養摂取、水分摂取をし体力を低下させない事が大切です。
看護師
言語障害について
脳血管障害(脳梗塞・脳出血)後の後遺症で①構音障害②失語症と呼ばれる症状が出ることがあります。会話が不自由な点では同じ様な印象ですが、症状や原因は異なります。構音障害では、正しい言葉を選択し話すことは出来ますが、口や舌といった発声発語器官を上手く動かす事が出来なくなり、声が出しにくく呂律が回らず、正しい発音が出来なくなります。失語症では、脳にある言語中枢がダメージを受け、思っている言葉が話せなくなったり、聞いた言葉が理解出来なくなったりします。脳卒中の後遺症では言語障害と同時に身体が思い通りに動かなくなる運動障害や嚥下障害(飲み込みが悪くなる)が伴う事があります。以前、普通に出来ていたことが出来なくなり、不安やストレスを感じ、話をする機会の減少も考えられます。こちらから話しかける時には、短い文でゆっくりはっきりと、必要ならジェスチャーや絵なども使用し、視覚や感覚などにも訴えかける方法をとり、聞くときには、急がさず本人がゆっくりと話せる雰囲気を作るなど工夫し、その人に合った方法でのコミュニケーションを取る様にして下さい。
言語聴覚士
口臭について②
誰もが気になる口臭、その原因には生理的口臭と病的口臭があります。生理的口臭とは、食べ物やタバコ、アルコールなどによって生じる臭いです。
なかでもニンニク・ネギ・ニラ・ラッキョウなどは臭いを発しやすい食べ物です。特にニンニクは腸から吸収された成分が血液中に入り、体中を回って肺から息として吐き出されるため、いつまでも臭いが残ります。またアルコールも本人にはわかりにくいのですが、強い臭いが漂います。ニンニクやアルコールの臭い解消には、牛乳が効果的ですので試してみてください。
また小田原名産の梅干しやレモンにも、食べ物の臭いを薄める効果があります。次に病的口臭とは、口の病気(虫歯、歯周病、口内炎)、鼻やのどの病気、胃腸の病気、呼吸器の病気、糖尿病、肝臓病、腎臓病、癌などが原因の口臭です。ですがこうした病気のなかでも最も口臭の原因となりやすいのは、やはり虫歯と歯周病です。口臭が気になったら、まずは歯磨き。1日3回食後の歯磨きをするのが原則ですが、日中磨けない人は朝晩は必ず歯磨きしましょう。とりわけ細菌が繁殖しやすい寝る前の歯磨きはしっかりと。
理学療法士
口臭について①
ヒトの鼻は、「自分の口臭には気づきにくいが、他人の口臭は気づきやすい」構造になっている。さらに、口臭がある人に対して、たとえ家族であってもそれを指摘することには遠慮や心理的抵抗があり、そのまま放置されてしまうことが多い。口臭がひどい場合、むし歯や歯周病、あるいは糖尿病、消化器系のガンなどの病気が原因である場合もあり、放置しないで医療機関を受診することが望ましい。
口臭には、①生理的口臭(健康な人にも)、②外因的口臭(タバコ、酒、ニンニクなど)、③病的口臭(むし歯、歯周病、口腔以外の病変)がある。高齢者で義歯を装着している場合、義歯の管理がうまくできていないと義歯特有の口臭、さらに、舌苔(舌の表面の粘着物)由来の口臭もあるので注意が必要である。
口臭の除去法に特効薬はないとされるが、食後のうがい、歯ブラシによる歯磨き、義歯の清掃、舌苔の除去などの機械的清掃が最も効果的であり、必要に応じて、適時、消臭剤を使って口腔内を清潔に保つことが大事である。
言語聴覚士
嚥下障害について
「誤嚥性肺炎について」
誤嚥性肺炎とは、唾液や食べ物に含まれた細菌が気管に入ったことにより引き起こされる肺炎の事です。①食べ物や水分が飲み込みにくい②口から食物がこぼれる③口の中に食べ物が残っている④よだれが出る⑤口が渇く⑥食事の時間が前より長くかかる⑦食後に声がガラガラになる⑧飲み込んだ際にムセたり咳が出るなどの症状が認められた場合には、嚥下障害(食べること、飲み込むことの障害)が疑われます。これらの症状は食事が上手く食べられない、体重が減っていくなどと合わせて誤嚥性肺炎を起こす前のサインとも考えられるため、注意が必要となります。それと同時に、口腔内を清潔に保つ・逆流を防ぐ(食後はすぐに横に ならず体を起こし、頭を高い位置となるようにする)・嚥下反射を改善する(食事に必要な口・舌・頬の筋力を刺激する)などが予防方法となる為、これらを心がけ、より良い食生活と健康的な生活を送るようにしてください。
言語聴覚士
わたしたちにもできること
防災についての取り組みの中で、防災グッズの話がありましたが、ラジオなどの電池切れ、非常食の賞味期限切れはなかったでしょうか。確認がお済みでない
方はここで一度確認をしてみてください。さて、先日、忘れもしない 3.11 東日本大震災から 3 年が経ちました。テレビや新聞などで現状が伝えられていますが、復興に向けまだたくさんの課題がありそうです。そんな中、一昨年、「おらほのラジオ体操」を知りました。復興支援プロジェクトの一つとして始まったこの体操は、ラジオ体操第一の音源に、東北弁の号令をのせたものです。被災者と支援者が復興への思いを共有する シンボルとして、「おらほ」(私たち)と名付けられたそうです。体操を通して、復興に備える健やかなカラダとココロとコミュニティをつくる、そういった願いが込められているそうです。
利用者の方々と、音を流し体操を行いましたが、自然に笑顔がでるそんな体操です。
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師
防災について③
防災とは、災害を未然に防ぐ目的をもって行われる取り組みのことです。取り組みにはどんなことがあるでしょう。
最近では、防災グッズを準備している方も多いと思いますが、せっかく準備しておいても、どこにしまったか忘れてしまったり、いざ取り出してみたら懐中電灯やラジオの電池が切れていた、非常食の賞味期限が切れていたなんていうこともよくあります。いま一度、確認をしてみてください。そして、いざという時どう行動するか、とっさに適切な判断ができるよう、正しい知識をもっておくことが大切です。地域のことを理解し、避難場所の確認をしておきましょう。お子さんのいる家庭では、普段から「地震があったら、こうしようね。」など、冷静に話し合い、一緒に練習しておくと安心です。災害発生時には、精神的に不安になることもあります。避難後も大きなストレスを抱え、それがもとで体調を崩すこともあります。災害は突然やってきます。日ごろから家庭でイメージトレーニングをしておくことが、いざという時の動揺の軽減につながり、防災への取り組みにもなります。
事務職
防災について②
「災害弱者」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。寝たきりの方、障害をお持ちの方や妊婦等、避難行動が困難な方々のことです。小田原市でも、「災害時要援護者」として対策を考えているようです。自力で避難行動ができない方については、「災害時要援護者」として、地域の方々、市町村に把握していただいた方がよいでしょう。
災害を未然に防ぐため、被害を出さないための取組みを「防災」と言いますが、最近、「減災」という言葉も聞きます。「減災」とは、災害を想定した上で、できるだけ被害を小さくする取組みのことを言います。これまでの経験や調査・研究で、災害とその被害の範囲が予想されています。予想を踏まえて、直ぐにできる「減災」は?・・消火器を設置する、災害が起きた場合の行動を考える等、沢山あります。阪神・淡路大震災での死者の約8割が、建物の倒壊や家具の転倒による圧死や窒息死であったと言われています。家具の転倒防止対策は直ぐにできそうですね。ホームセンター等には、家具の固定器具等が販売されています。
さあ!「減災」対策するなら、“今でしょう!
看護師