〝今年も暑い…脱水症・夏血栓にご注意!〟

冬場の隠れ脱水、梅雨時期の梅雨型熱中症、そして夏本番の熱中症と夏血栓……。
異常気象のせいか一年中、気候によって健康が脅かされるようになりました。

今回、あまり耳慣れない「夏血栓」についてお話します。
この用語は正式な医学用語ではなく、特に夏場に多い脱水症が引き金になって起こる一過性の脳梗塞の症状のことで、
日ごろから高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある高齢者がかかりやすいといわれています。

同時期にかかりやすい熱中症と初期症状【めまい、立ち眩み、頭痛、吐き気、歩行困難、手足の痺れ】が似ているので間違われて対応が遅くなり、
より深刻な状況になることもあるそうです。

夏血栓は、片手のみしびれる、顔の半分の麻痺、時には突然片方の目だけが見えなくなる(一過性黒内障)など、
体の半側だけに異常が生じることが多く、脳の細い血管に血栓がつまり症状がでます。
血栓が溶ければ異常はなくなりますが、そのまま放置しないで是非かかりつけの医療機関を受診されることをおすすめします。

言語聴覚士

2025年8月15日