冬の隠れ脱水にご注意ください

「脱水」というと真夏を思い浮かべる方が多いと思いますが、冬であっても要注意というお話です。喉の渇きを感じにくいこの季節は水分摂取量が減るうえ、暖房によって室内の空気は想像以上に渇いています。そのため知らないうちに体内の水分が少しずつ奪われているのです。

水分摂取量の目安は1日コップ約8杯、1~1.2リットルほど。いっぺんに飲むのではなく、朝起きた時や食事の前後、入浴の前後など、こまめに分けてとるのがポイント。特に朝いちばんの一杯は、寝ている間に失われた水分を補ううえでとても大切です。温かいお茶や白湯、みそ汁などでもしっかり補えます。

さらに大切なのが湿度管理です。加湿器で湿度を50~60%に保つことで、のどや肌の乾燥を防ぎ、風邪やインフルエンザの予防にもつながります。エアコンと加湿器をうまく併用すれば体への負担を減らし、快適な室内環境を保てます。

冬の脱水は“忍者”のように静かに忍び寄ります。軽いめまいや頭の重さを感じたら要注意。意識的に水分をとり、体のうるおいを守りながら元気に冬を過ごしましょう。

ケアマネジャー

2025年11月26日