尿失禁予防について

尿失禁の原因は様々ありますが、今回は特に女性に多い腹圧性尿失禁について、またその対策をお伝えします。
咳やくしゃみ、重いものを持ち上げた時に「あっ」と思う事はないでしょうか。その原因の一つとして考えられるのは、膀胱を支える骨盤の筋肉(骨盤底筋)のゆるみ。出産や老化によって骨盤底筋が弱くなっていると、腹圧がかかった時に尿がもれてしまいます。そこで有効とされているのが、“骨盤底筋体操”。①立位、座位、あおむけ寝いずれかの姿勢をとります。②足を肩幅に開き、背筋を伸ばします。③男性は肛門を、女性は膣を締めて 5~10 秒止め、力を抜きます。 ④締める、力を抜くを 1 セットとして、1 日 5 セット×2 回を目安に行います。なるべく呼吸を止めず、腹筋に力を入れないように気をつけましょう。
骨盤底筋の強化を続ける事で、腹圧性尿失禁の軽減につながります。ただし、尿失禁の原因は 1 つではありません。骨盤底筋体操を続けても症状が続く、症状が重症な場合は別の原因が考えられますので、病院(泌尿器科)を受診し、相談する事をおすすめします。
介護職

脳卒中予防と備え

小田原市は脳卒中(脳梗塞・脳出血など)で亡くなる方が、神奈川県内の市中で最も多いことがわかっています。その原因は、高血圧、動脈硬化、糖尿病、心臓病などですが、ストレス、飲酒、肥満、喫煙、運動不足など生活習慣からの原因もあります。近年、脳出血は減少、脳梗塞は増加傾向と言われ、脳卒中の 60% は脳梗塞となっています。脳梗塞を起こす確率は心房細動がある場合、正常な人に比べ 5 倍程度高くなります。再発率は 3 年以内に 20~30%、特に 1 年以内は注意が必要です。発症する時間帯は朝の起き抜けと睡眠中に集中しています。就寝前にコップ 1~2 杯の水を飲む。いつでも飲めるように枕元に水を置いておくことをお奨めします。万が一、脳梗塞の症状が出た時には、3 時間以内にt-PA 療法を行うと劇的に症状の改善がみられる場合があると言われていますので、あらかじめ対応している医療機関を知っておいた方がよいでしょう。「t‐PA 小田原」で検索をかけると調べる事ができます。
理学療法士

脱水症とは

脱水症とは
脱水症とは体から水分が失われるだけでなく、電解質(主にナトリウム)も同時に失われた状態のことを言います。脱水状態になると血圧低下・脳血流減少により、立ちくらみ・めまい、さらに食欲不振や足がつる、しびれるといった症状が現れます。
特にお子様とお年寄りには注意が必要です。喉の渇きや体の異変を自分で訴えることのできない幼児・乳幼児は、代謝が活発で水分が失われやすく、体温調節機能も充分に発達しておらず、発汗機能や腎機能が未熟なため、気が付くと脱水が進んでいることがあります。
お年寄りはもともと体内の水分量が少なく、食欲減退により水分摂取が減っているうえ、喉の渇きも感じにくくなっています。腎機能の低下で水分や塩分の調節機能が低下しており、持病による体調不良と脱水症状との区別がつかずに水分補給を怠ってしまう傾向があります。
こまめな水分補給はもちろん、通気性の高い衣服を身につける、室温を快適な状態に保つなど、脱水状態にならないよう気をつけましょう。
軽度の脱水であれば、ドラッグストア等で販売されている経口補水液(ドリンクタイプ・ゼリータイプ)で対応できますので常備しておくと安心です。
機能回復訓練のご相談を承ります。
事務職

熱中症とは②

熱中症とは②
熱中症は、高温多湿な所で、体内の水分・塩分バランスが崩れたり、体温調節機能が上手く働かなかったりする事により体内の熱がたまり、筋肉痛、大量の発汗、吐き気、倦怠感などの症状が現れ重症になると意識障害が起こります。
暑熱環境でスポーツや肉体労働などの筋肉運動が合わさってなる≪労作性熱中症≫と暑熱環境の中で長時間過ごしてなる≪非労作性熱中症≫の 2 種類があります。
熱中症の予防法は色々ありますが、アロマを使ったボディーミストの予防法を紹介します。
材料:無水エタノール 5ml+精製水 95ml+ペパーミント 5 滴+ラベンダー5 滴ペパーミントの成分メントールには冷却作用があり体感温度を下げる(体温は下がりません)働きがあります。爽やかな香りは猛暑のストレスを軽減します。ラベンダーには鎮静効果があります。
屋外の作業中シャキッ!としたい時は上記の材料のラベンダーをローズマリー5 滴に変えてみて下さい。
ローズマリーには疲れた気分を元気づけ、精神的な疲れの改善、無気力な状態から解放してくれます。
これからどんどん暑くなってきます。アロマボディーミストを身体に吹きかけ香りで癒されながら熱中症を予防してみて下さい。
准看護師

熱中症とは

熱中症とは、暑い環境や運動により、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温が上がり、さまざまな臓器に障害が起こることをいいます。特に高齢者は加齢により体内の水分量が減少しているため、脱水を起こしやすくなっています。加えて、汗をかく量も減少するため体温調節がしにくくなります。めまい、立ちくらみ、こむらがえり等の熱中症の症状がでたら、涼しい環境下で水分・塩分の補給を行い、保冷剤などをわきの下や、脚の付け根に当てて体を冷やしましょう。頭 痛、吐き気、嘔吐、意識障害、けいれん等の症状がでたら、直ちに救急車を呼びましょう。
熱中症を予防するには
① エアコン、扇風機を活用し、室温は28度以下、湿度は70%以下に調節する。
② すだれ、カーテン等で窓からの直射日光を遮断する。
③ こまめに冷たい水分を補給する。大量に汗をかいたときには、梅干しと水、スポーツドリンク等で、塩分の補給も忘れずに。
④ 涼しい服装を心掛け、保冷剤等の熱中症予防グッズを利用する。
日常生活の中で、以上のことなどに気をつけながら暑い夏を元気に乗り切りましょう。
健康運動指導士