防災対策は事前準備が肝心

関東大震災から百年近くが経ち、いつ大地震が起きてもおかしくない状況であり、近年は各地で毎年のように暴風雨の被害を受け、私たちの身近でも伊豆山で甚大な土砂災害が起こりました。

新型コロナの蔓延により防災対策にも変化があり、在宅避難などの自助力が求められています。

自助(個人・家庭)での防災対策としては、まず発災後3日間(できれば7日分)を乗り切る人数分の備蓄が重要。1人1日当たりでは、水3ℓ、食料3食、災害用トイレ5回分が目安となります。

さらに日用品の備蓄と、次の項目も大切です。

・防災セットの準備
・家具の転倒防止
・ガラスの飛散防止
・ハザードマップの確認
・避難時の指針(避難経路や避難場所)の確認
・緊急連絡先などの確認
・災害用伝言ダイヤル(171)の操作の確認
・防災訓練への参加

また備蓄品は多めに買い置き、日常消費して買い足すローリングストックがおすすめです。

防災対策は事前準備がすべてと言っても過言ではありません。日頃から家族や近所の方々と「その時」について話し合う機会を持つようにしましょう。

理学療法士

わたしたちにもできること

防災についての取り組みの中で、防災グッズの話がありましたが、ラジオなどの電池切れ、非常食の賞味期限切れはなかったでしょうか。確認がお済みでない
方はここで一度確認をしてみてください。さて、先日、忘れもしない 3.11 東日本大震災から 3 年が経ちました。テレビや新聞などで現状が伝えられていますが、復興に向けまだたくさんの課題がありそうです。そんな中、一昨年、「おらほのラジオ体操」を知りました。復興支援プロジェクトの一つとして始まったこの体操は、ラジオ体操第一の音源に、東北弁の号令をのせたものです。被災者と支援者が復興への思いを共有する シンボルとして、「おらほ」(私たち)と名付けられたそうです。体操を通して、復興に備える健やかなカラダとココロとコミュニティをつくる、そういった願いが込められているそうです。
利用者の方々と、音を流し体操を行いましたが、自然に笑顔がでるそんな体操です。

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師

防災について③

防災とは、災害を未然に防ぐ目的をもって行われる取り組みのことです。取り組みにはどんなことがあるでしょう。
最近では、防災グッズを準備している方も多いと思いますが、せっかく準備しておいても、どこにしまったか忘れてしまったり、いざ取り出してみたら懐中電灯やラジオの電池が切れていた、非常食の賞味期限が切れていたなんていうこともよくあります。いま一度、確認をしてみてください。そして、いざという時どう行動するか、とっさに適切な判断ができるよう、正しい知識をもっておくことが大切です。地域のことを理解し、避難場所の確認をしておきましょう。お子さんのいる家庭では、普段から「地震があったら、こうしようね。」など、冷静に話し合い、一緒に練習しておくと安心です。災害発生時には、精神的に不安になることもあります。避難後も大きなストレスを抱え、それがもとで体調を崩すこともあります。災害は突然やってきます。日ごろから家庭でイメージトレーニングをしておくことが、いざという時の動揺の軽減につながり、防災への取り組みにもなります。

事務職

防災について②

「災害弱者」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。寝たきりの方、障害をお持ちの方や妊婦等、避難行動が困難な方々のことです。小田原市でも、「災害時要援護者」として対策を考えているようです。自力で避難行動ができない方については、「災害時要援護者」として、地域の方々、市町村に把握していただいた方がよいでしょう。
災害を未然に防ぐため、被害を出さないための取組みを「防災」と言いますが、最近、「減災」という言葉も聞きます。「減災」とは、災害を想定した上で、できるだけ被害を小さくする取組みのことを言います。これまでの経験や調査・研究で、災害とその被害の範囲が予想されています。予想を踏まえて、直ぐにできる「減災」は?・・消火器を設置する、災害が起きた場合の行動を考える等、沢山あります。阪神・淡路大震災での死者の約8割が、建物の倒壊や家具の転倒による圧死や窒息死であったと言われています。家具の転倒防止対策は直ぐにできそうですね。ホームセンター等には、家具の固定器具等が販売されています。
さあ!「減災」対策するなら、“今でしょう!

看護師

防災について①

東日本大震災から、2 年が経ちます。地震に限らず、いつ起こるかわからない災害のことを思うと、不安になる方も多いかと思います。まして、病気を抱えている方、病気のひとを介護している方はなおさらでしょう。万が一のときのために、防災用品をそろえておくことはもちろんですが、日常的に医療を継続して受ける必要のある方は、ご自分の病気のことが伝えられるよう、メモを作っておきましょう。記載する内容としては、氏名、生年月日、連絡先、病名、かかりつけ医、血液型、飲んでいる薬、(中断できない薬、体に合わない薬、)アレルギーなどがあげられます。一覧表にして常に携帯しておくと、緊急時、あわてないですみますし、見知らぬ人にも協力を求める事ができます。
さらに、日頃からご近所の方や地域との交流を持ち、どんな人が住んでいるのかを知っておくことも防災につながります。「防災訓練」に参加するだけでなく、地域の行事やスポーツなどに参加すると連帯感、地域力が生まれ、災害時の大きな力になるでしょう。最近流行っているウォーキングは、健康維持にはもちろんのこと、避難する際の脚力としても役に立ちますし、近所の地形や避難所までの経路を確認するという意味でも防災につながります。いろいろなかたちの「防災」があります。できることからはじめてみませんか。

看護師