健康豆知識

元気情報

フレイルについて

日本は世界最長寿国です。しかし、健康寿命と平均寿命には差があり、このギャップを縮めることが超高齢者社会日本の課題と言われています。そのような中、生活機能障害を招き、健康寿命の妨げになる危険性が高いものとして、「フレイル」や「サルコペニア」が近年注目され、皆様も耳にすることが増えたのではないでしょうか。

フレイルとは、虚弱を意味します。基準は5つあり、①体重減少②疲れやすい③歩行速度の低下④握力の低下⑤身体活動量の低下が挙げられます。このうち3項目以上に該当するとフレイルと判断されます。サルコペニアとは、加齢による筋肉量の減少および筋力低下を指します。65歳以上の高齢者の15%程度がサルコペニアに該当すると言われています。

フレイルやサルコペニアが進行すると、運動機能障害・身体機能を低下させ、要介護状態に繋がる可能性が高くなります。予防法としては、栄養、運動が大切です。まずは、1日3食バランスよく食べ、日中は少しでも動くように心がけ、夜はしっかり寝るという生活リズムを整えましょう。自治会活動や地域の行事に参加することも良いでしょう。感染対策は忘れずに。
理学療法士

質の良い睡眠を取るために

新年度も始まり、新しい環境の中なかなか眠れない方、いませんか?今回は「睡眠」についてお話をします。日本人は世界で一番睡眠時間が短く、多くの人が不眠で悩んでいるそうです。不眠はホルモンの分泌や自律神経の乱れ等にも影響を及ぼすと言われ、生活習慣病にも大きく関わっています。では睡眠の質を上げるにはどのような点に気をつければ良いのでしょう。
①日の光を浴びる。快眠の為に朝カーテンを開け部屋に日の光を入れましょう。
②運動も適度に。ラジオ体操や散歩等少しでも体を動かしましょう。
③3食しっかり摂取する。
④寝る直前は食べない。満腹の状態で寝ると眠っている間も胃が働き夜中に目が覚め睡眠の質が低下します。
⑤寝る直前のお茶やコーヒーは控える。カフェインによる覚醒作用は4時間程続きます。
⑥寝酒は控える。寝る直前お酒を飲むと寝付きが良くなるという方もいますが眠りを浅くする作用があると言われています。
⑦寝る前のパソコンやスマホの使用は控える。ブルーライトは脳を覚醒する作用があるので控えめにしましょう。

質の良い睡眠を得るため出来ることから始めてみませんか。
看護師

季節の変わり目の健康管理

だんだんと春らしくなり、桜も満開を迎えた今日この頃ですが、この時期は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもあります。

その大きな原因として、ストレスや寒暖差による自律神経の乱れが挙げられます。自律神経とは、主に昼間や活動時に作用する「交感神経」と夜間やリラックスしているときに働く「副交感神経」があります。この二つの神経のバランスが崩れると疲れやだるさを感じたり、眠気が強くなったりと様々な不調を引き起こします。

これらの症状を予防するためには日頃の体調管理を大切に行っていく必要があります。まず、食事はしっかりとバランスよく摂ること。偏った食生活は自律神経を乱してしまいます。

二つ目に適度な運動を心がけること。運動をすることでセロトニンという自律神経を整えるホルモンが分泌されます。特にウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。

そして最後に睡眠をしっかりととること。質の良い睡眠には、副交感神経が優位に働き、心身をリラックスさせることが重要です。首元や目元にホットタオルを当てるなど、就寝前のひと工夫をぜひお試しください。

ほんの少しの心がけを大切にこの時期を元気に過ごしましょう。

介護士

さらば!生活習慣病!

生活習慣病とは、食事・運動・喫煙・飲酒等の生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称で、糖尿病等の多くの病気に関連すると言われています。
さて、生活習慣病を改善できる健康的な日常生活とはどんなものでしょうか?実は小学校のときに習っていました。学校へは毎日朝早く登校します。つまり、規則正しい生活を習っています。また、学校ではお昼に給食を食べます。つまり、栄養のある食事を摂ることを習っています。それから、学校では体育の授業や休み時間に身体を動かします。つまり、適度な運動を生活に取り入れることを習っています。
規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動。健康的な日常生活には、この3つが重要と言えます。
現代社会は様々な生活スタイルで過ごせる時代です。それは少し前の時代に比べ、豊かになったということかもしれません。しかし日常生活の選択肢が増えた分、健康管理は自分自身で行うという役割が増えたということでもあります。生活習慣病は日々の積み重ねですので、少し変わるだけでも未来の自分の身体は変わります。末永く健康的に暮らしていけると良いですね。
介護士

花粉症との付き合い方

マスクやメガネで毎日しっかり花粉対策していても症状がつらい、そんな方は気づかないうちに花粉症の症状を悪化させてしまっているかもしれません。
睡眠不足になっていませんか?花粉症の症状が出始めると寝つきも悪くなるので、寝室の掃除はこまめにし、床の上や布団も掃除機掛けをします。ベッドにも花粉がたまっているので、枕まわりの1mぐらいをウェットティッシュなどで拭きましょう。寝る前にはお風呂で花粉をしっかり洗い流してから布団に入るようにして、空気清浄機を使い、ぐっすり眠るとよいでしょう。
睡眠が足りないと免疫やホルモンバランスを崩しやすくなり、花粉症の症状を悪化させる原因になってしまうことがあります。規則正しい生活のリズムをつくりましょう。
ストレスも花粉症の大敵。日頃から趣味やスポーツでストレス発散を心掛けていき、少しでも花粉症を楽に乗り切る習慣を身に付けていきましょう。

看護師

幸せホルモン「セロトニン」

セロトニンは心のバランスを整える作用のある脳内伝達物質で、心と体を安定させ、幸せを感じやすくさせる働きがあります。そのため、セロトニンが増えると精神的な安定が得られることから「幸せホルモン」と呼ばれています。
セロトニンを増やす方法としてまず、日光を浴びること。日光が網膜を刺激してセロトニンが活性化されます。朝目覚めたら日光を浴び、1日10~30分程浴びることが望ましいとされます。
次にリズム運動。特別なものではなく、歩行、呼吸、咀嚼といった日常生活レベルの運動です。毎日継続できる日常生活レベルの運動を5~30分集中して行なうことがポイントです。散歩、ヨガや歌を歌う、ガムを嚙む等は手軽に実践できると思います。
現代ではスマホや夜更かし、運動不足などセロトニンが低下しやすい生活環境となっています。心の健康に気遣い、幸せホルモンを増やす生活習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。
理学療法士

お雑煮をおいしく、安全に

毎年、正月そうそう雑煮のモチをのどに詰まらせて救急車搬送、という緊急事態が全国で起きます。のどの奥には肺につながる気管の入り口がありますが、そこに食べ物が誤って入り込むと、入り口が塞がれてしまいます。結果、呼吸困難となり、体内に酸素が供給されなくなると、わずか数分で脳が大きなダメージを受け(脳死)、最終的に死に至ります。
楽しいはずのお正月の一家団欒の場にパニックをもたらす窒息事故を防ぐ方法はあるのでしょうか。おモチの特性などから、次の4つがポイントとなります。
①お雑煮は冷めないうちに食べる
②小さく切ったおモチをよく噛んで呑み込む
③丸呑みはしない
④家族と一緒に食べる(ご高齢の方は一人のときは避ける)
窒息事故の犠牲者の多くが八十才以上の高齢者で、しかも男性が圧倒的に多いそうです。自分は大丈夫と思っていても油断大敵です。
最近は、口の中の粘膜にくっつきにくい小麦モチや粘着性の弱い切り餅などが市販されています。安全に、楽しくお雑煮を食べて新年を祝いましょう。
言語聴覚士

ヒートショックについて

肌寒い季節になり、温かいお風呂に入ってリラックスという方も多いのではないでしょうか?
しかし、十一月から二月は入浴関連事故が増える季節でもあります。
代表的なものとしては「ヒートショック」があります。
暖かい部屋から、寒い脱衣所や浴室への移動は、急激な温度変化により血圧が大きく変動します。寒い脱衣所では、体から熱を逃がさないよう、血管はぎゅっと縮み、血圧は上昇します。その後、温かい湯船につかることで、一気に血管が拡張し、血圧が急降下します。この血圧の変動が失神、不整脈、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などを引き起こす原因となっています。
同様に多いのが「浴室内熱中症」です。
長湯や高温のお湯で温まることで大量に汗をかき、のぼせや脱水症状を引き起こし、気づかぬうちに倒れてしまっていたケースも多いようです。
「熱いお湯じゃないと入った気がしない!」「晩酌してからのお風呂が好き」など様々な入浴スタイルがあると思いますが、体に負担を掛けない安全な入浴方法を心掛け、心にも体にも優しいバスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?
看護師

「疲れが取れない…」そんなとき!

いくら寝ても眠い、イライラする、やる気が起きない…そんな時ありますよね。取れない疲れの原因として、
・長時間同じ姿勢から生じるコリ、血行不良
・運動不足
・食生活の乱れ
・精神的ストレスや緊張
・睡眠不足、睡眠質の低さ
どれか当てはまるものはありませんでしたか?疲れにくい体づくりを始めましょう。
・猫背や反り腰にならないように、普段使う椅子や机の高さの調整
・少しだけストレッチや、ウォーキング
・バランスの良い食事
・パソコンや携帯を見ない時間をつくる
・睡眠環境の見直し など
一例ではありますが、少しの意識や行動で心身の不調を緩和できる可能性もあります。疲れを感じる日には動きたくないものです。私もそうです(笑)ただ、そういう日って自分が思っている以上に心身はボロボロです。「寝る前に少しだけストレッチしようかな」と前向きなお気持ちになっていただけましたら嬉しいです。その際、ゆっくりとした呼吸に合わせてストレッチをすることをオススメします。誰だって疲れていたらイライラするものです。明日を笑顔にしませんか😊
メディカルヨガインストラクター

ふくらはぎと血液循環について

血行が悪いということは、身体の不調を引き起こす事につながります。
逆に言うと、血行が良くなると身体の調子が整い健康につながります。
今回は、ふくらはぎに注目して血流を良くすることを考えてみたいと思います。
ふくらはぎは第二の心臓ともいわれ、足の方へ下がった血液を戻す役割も果たしています。
これをふくらはぎの筋ポンプ作用と言います。
筋ポンプ作用とは、筋肉が収縮することで血管を圧迫し、血流が良くなる作用のことです。これがふくらはぎで働くことで、血液を心臓へ戻す力が強く働くというしくみです。
そこでオススメなのがウォーキング!
ウォーキングをすることで、ふくらはぎの筋肉が収縮し、ポンプ機能がよく働きます。
またウォーキングは、リズミカルに呼吸をするため自律神経を整えるのにももってこい!
少し早めに歩くのもオススメです。
ただ歩くのが苦手な方であれば、綺麗な花や景色を見つけ写真を撮りながら歩く。面白いお店を探しながら歩く。川柳を詠みながら歩く…など、ご自分の好きな事とセットで行うと良いと思います。
寒いこの時季だからこそ積極的に血液循環を良くすることが大切です。
健康運動指導士

2021年6月20日 | カテゴリー :