認知症を理解しよう

本人が、「自分は認知症ではないか」と気づくのが早いか、家族が気づくのが早いか、いずれにしても今まで当たり前にできていたことが困難になって日常生活に支障をきたす事態は深刻である。物忘れがひどくなり、家族・知人の名前が思い出せない、大事な物をどこにしまったか忘れた(しまったこと自体忘れている)、などさまざまな症状が本人を困惑させるのが認知症である。

認知症には、①記憶障 害が主症状であるアルツハイマー型認知症、②発病初期には記憶障害は目立たず、“赤い虫がたくさん見える“といった幻視や歩行障害を特徴とする「レビー小体型認知症」、③人格障害、社会的なルール無視(コンビニの商品を勝手に持ち帰る、店内で食べる)を特徴とする「前頭側頭型認知症」、④脳血管障害が原因である脳血管性認知症などさまざまな特徴をもつタイプがある。

認知症治療は早期発見が重要とされるが、本人や家族が認知症を疑いつつも、医療機関や行政の相談機関を訪れるまでに一年以上かかるという報告がある。まずは早めにかかりつけ医に相談、本人の納得が得られるならら「物忘れ外来」「神経内科」を受診し、その後の対策を考えるべきでしょう。

言語聴覚士

水分の摂り方について

高齢者の方は喉の渇きを感じにくい傾向があります。さらにトイレが近くなる心配があると積極的に水分を摂取しなかったりします。またうまく飲み込めなかったり、体内に水分を保持する機能が低下し、気付かなうちに体内の水分が不足しがちです。水分不足にならないために積極的にこまめな水分摂取が出来る方法をお伝えしていきます。

①いつでもこまめに水分が摂れるように手近に水筒などで飲み物を用意しておきましょう。
②お腹が冷える方は夏でも温かい飲み物や常温の飲み物にすると改善され、量がとれるでしょう。
③外出の前後にコップ一杯の水分を飲みましょう。
④食事中に汁物を飲んだり、果物やゼリーなど水分の多い物を食べましょう。
⑤時間を決めて飲みましょう。起床時、朝食時、十時、昼食時、十五時、夕食時、寝る前の合計七回、コップ一杯の飲み物を摂ることで一日に必要な水分を補給できます。

また水分と一緒に補給が必要なのは塩分。おすすめの飲み物は梅昆布茶。一石二鳥の飲み物です。その他に、オレンジジュースや野菜ジュースはカリウムが補給でき、牛乳やヨーグルト、甘酒は栄養補給も兼ねることができます。すべての方に適した飲み物ではないので、塩分や糖分など摂取制限のある方は医師や介護士など専門家の指示にしたがってください。

暑い夏は始まったばかりです。様々な工夫で対策をし、熱中症や脱水状態にならぬよう、日々を元気に過ごしましょう。

保育士

フレイルについて

日本は世界最長寿国です。しかし、健康寿命と平均寿命には差があり、このギャップを縮めることが超高齢者社会日本の課題と言われています。そのような中、生活機能障害を招き、健康寿命の妨げになる危険性が高いものとして、「フレイル」や「サルコペニア」が近年注目され、皆様も耳にすることが増えたのではないでしょうか。

フレイルとは、虚弱を意味します。基準は5つあり、①体重減少②疲れやすい③歩行速度の低下④握力の低下⑤身体活動量の低下が挙げられます。このうち3項目以上に該当するとフレイルと判断されます。サルコペニアとは、加齢による筋肉量の減少および筋力低下を指します。65歳以上の高齢者の15%程度がサルコペニアに該当すると言われています。

フレイルやサルコペニアが進行すると、運動機能障害・身体機能を低下させ、要介護状態に繋がる可能性が高くなります。予防法としては、栄養、運動が大切です。まずは、1日3食バランスよく食べ、日中は少しでも動くように心がけ、夜はしっかり寝るという生活リズムを整えましょう。自治会活動や地域の行事に参加することも良いでしょう。感染対策は忘れずに。
理学療法士

質の良い睡眠を取るために

新年度も始まり、新しい環境の中なかなか眠れない方、いませんか?今回は「睡眠」についてお話をします。日本人は世界で一番睡眠時間が短く、多くの人が不眠で悩んでいるそうです。不眠はホルモンの分泌や自律神経の乱れ等にも影響を及ぼすと言われ、生活習慣病にも大きく関わっています。では睡眠の質を上げるにはどのような点に気をつければ良いのでしょう。
①日の光を浴びる。快眠の為に朝カーテンを開け部屋に日の光を入れましょう。
②運動も適度に。ラジオ体操や散歩等少しでも体を動かしましょう。
③3食しっかり摂取する。
④寝る直前は食べない。満腹の状態で寝ると眠っている間も胃が働き夜中に目が覚め睡眠の質が低下します。
⑤寝る直前のお茶やコーヒーは控える。カフェインによる覚醒作用は4時間程続きます。
⑥寝酒は控える。寝る直前お酒を飲むと寝付きが良くなるという方もいますが眠りを浅くする作用があると言われています。
⑦寝る前のパソコンやスマホの使用は控える。ブルーライトは脳を覚醒する作用があるので控えめにしましょう。

質の良い睡眠を得るため出来ることから始めてみませんか。
看護師

季節の変わり目の健康管理

だんだんと春らしくなり、桜も満開を迎えた今日この頃ですが、この時期は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもあります。

その大きな原因として、ストレスや寒暖差による自律神経の乱れが挙げられます。自律神経とは、主に昼間や活動時に作用する「交感神経」と夜間やリラックスしているときに働く「副交感神経」があります。この二つの神経のバランスが崩れると疲れやだるさを感じたり、眠気が強くなったりと様々な不調を引き起こします。

これらの症状を予防するためには日頃の体調管理を大切に行っていく必要があります。まず、食事はしっかりとバランスよく摂ること。偏った食生活は自律神経を乱してしまいます。

二つ目に適度な運動を心がけること。運動をすることでセロトニンという自律神経を整えるホルモンが分泌されます。特にウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。

そして最後に睡眠をしっかりととること。質の良い睡眠には、副交感神経が優位に働き、心身をリラックスさせることが重要です。首元や目元にホットタオルを当てるなど、就寝前のひと工夫をぜひお試しください。

ほんの少しの心がけを大切にこの時期を元気に過ごしましょう。

介護士

さらば!生活習慣病!

生活習慣病とは、食事・運動・喫煙・飲酒等の生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称で、糖尿病等の多くの病気に関連すると言われています。
さて、生活習慣病を改善できる健康的な日常生活とはどんなものでしょうか?実は小学校のときに習っていました。学校へは毎日朝早く登校します。つまり、規則正しい生活を習っています。また、学校ではお昼に給食を食べます。つまり、栄養のある食事を摂ることを習っています。それから、学校では体育の授業や休み時間に身体を動かします。つまり、適度な運動を生活に取り入れることを習っています。
規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動。健康的な日常生活には、この3つが重要と言えます。
現代社会は様々な生活スタイルで過ごせる時代です。それは少し前の時代に比べ、豊かになったということかもしれません。しかし日常生活の選択肢が増えた分、健康管理は自分自身で行うという役割が増えたということでもあります。生活習慣病は日々の積み重ねですので、少し変わるだけでも未来の自分の身体は変わります。末永く健康的に暮らしていけると良いですね。
介護士

花粉症との付き合い方

マスクやメガネで毎日しっかり花粉対策していても症状がつらい、そんな方は気づかないうちに花粉症の症状を悪化させてしまっているかもしれません。
睡眠不足になっていませんか?花粉症の症状が出始めると寝つきも悪くなるので、寝室の掃除はこまめにし、床の上や布団も掃除機掛けをします。ベッドにも花粉がたまっているので、枕まわりの1mぐらいをウェットティッシュなどで拭きましょう。寝る前にはお風呂で花粉をしっかり洗い流してから布団に入るようにして、空気清浄機を使い、ぐっすり眠るとよいでしょう。
睡眠が足りないと免疫やホルモンバランスを崩しやすくなり、花粉症の症状を悪化させる原因になってしまうことがあります。規則正しい生活のリズムをつくりましょう。
ストレスも花粉症の大敵。日頃から趣味やスポーツでストレス発散を心掛けていき、少しでも花粉症を楽に乗り切る習慣を身に付けていきましょう。
看護師

お雑煮をおいしく、安全に

毎年、正月そうそう雑煮のモチをのどに詰まらせて救急車搬送、という緊急事態が全国で起きます。のどの奥には肺につながる気管の入り口がありますが、そこに食べ物が誤って入り込むと、入り口が塞がれてしまいます。結果、呼吸困難となり、体内に酸素が供給されなくなると、わずか数分で脳が大きなダメージを受け(脳死)、最終的に死に至ります。
楽しいはずのお正月の一家団欒の場にパニックをもたらす窒息事故を防ぐ方法はあるのでしょうか。おモチの特性などから、次の4つがポイントとなります。
①お雑煮は冷めないうちに食べる
②小さく切ったおモチをよく噛んで呑み込む
③丸呑みはしない
④家族と一緒に食べる(ご高齢の方は一人のときは避ける)
窒息事故の犠牲者の多くが八十才以上の高齢者で、しかも男性が圧倒的に多いそうです。自分は大丈夫と思っていても油断大敵です。
最近は、口の中の粘膜にくっつきにくい小麦モチや粘着性の弱い切り餅などが市販されています。安全に、楽しくお雑煮を食べて新年を祝いましょう。
言語聴覚士

ヒートショックについて

肌寒い季節になり、温かいお風呂に入ってリラックスという方も多いのではないでしょうか?
しかし、十一月から二月は入浴関連事故が増える季節でもあります。
代表的なものとしては「ヒートショック」があります。
暖かい部屋から、寒い脱衣所や浴室への移動は、急激な温度変化により血圧が大きく変動します。寒い脱衣所では、体から熱を逃がさないよう、血管はぎゅっと縮み、血圧は上昇します。その後、温かい湯船につかることで、一気に血管が拡張し、血圧が急降下します。この血圧の変動が失神、不整脈、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などを引き起こす原因となっています。
同様に多いのが「浴室内熱中症」です。
長湯や高温のお湯で温まることで大量に汗をかき、のぼせや脱水症状を引き起こし、気づかぬうちに倒れてしまっていたケースも多いようです。
「熱いお湯じゃないと入った気がしない!」「晩酌してからのお風呂が好き」など様々な入浴スタイルがあると思いますが、体に負担を掛けない安全な入浴方法を心掛け、心にも体にも優しいバスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?
看護師

冷え対策について

冷えへの対策は手先、足先といった「体の末端」を冷やさないことがまず大切になります。特に足先を冷やさないことは重要で、昔の言葉に「頭寒足熱」とあるように、足を温めることは良く眠れ、健康にも良いとされています。
それ以外にも食事の内容や筋肉の量にも左右されます。冷たい食べ物を食べすぎないことだけでなく、体を冷やす食べ物、例えばトマトやきゅうり、あさり、蕎麦といった「体から熱を奪ってしまう食べ物」というものを食べすぎないことも重要になります。
逆に体を温めてくれる食べ物は、生姜、葱といったものだけでなく、辛い物も有効です。ですが、辛い物は塩分も多いため食べすぎには注意してください。
また、筋肉の量は体を温めるための熱を生むために重要です。自分の体から熱を生み出すためには筋肉を動かす必要があるため、冷えを防ぐためには筋肉をつけることも重要ということです。
Wellでは皆様の体の様子に合わせた運動で筋肉をつけるだけでなく、足湯を用意して冷えへの対策を行っております。ぜひ一度、Wellにお越しください
作業療法士