ストレスは万病のもと!

新型コロナウイルス感染症が5類感染症となって日常生活を取り戻しつつあるとはいえ、日常生活のなかにも色々なストレスがあります。ストレスが溜まると、頭痛、イライラ、不眠、眩暈等様々な症状があらわれ、さらには消化器疾患、心疾患、免疫力低下による癌発生のリスク等、生命を脅かすような病気の発症にも繋がります。

大切なのは、自分だけで抱え込まないこと、自分を追い込まないこと。例えば、仕事で大役を任された時、「よし!頑張ろう」と前向きに取り組むことができれば、それは適度な良いストレスといえます。しかし、個人の能力だけでなく、環境や体調等により解決が難しい時もあります。まずは周囲に相談が大切。それから上手な気分転換、仕事帰りのジム、休日の趣味等をうまく日常生活に取り入れることです。

ストレス解消を検索すると「飲酒」が避ける事の上位にヒット。飲みすぎはNGですが、「酒は百薬の長」ともいわれ、適度なお酒は心身共にリラックスできます。アッ!そろそろ私のストレス快ショータイム。それでは今宵も笑顔でカンパーイ♪

 

看護師

夏を元気に!

いよいよ暑い季節が目前に迫ってきました。湿度が上がり、気圧や気温の変化が激しくなる梅雨は、内臓機能や自律神経の働きの低下、抵抗力が弱くなるなど変化が起こりやすいものです。そして、熱中症も起こしやすい時期とされています。

暑い日が続くと体が暑さに慣れて暑さに強くなります。これを暑熱順化といいます。しかし、エアコンなどで暑さにさらされることが少なくなった現在の生活環境では体が適応しにくい場合もあり、また暑さに対する体の適応は気候の変化よりも遅れて起こるため、夏本番を迎える前の今の時期から準備をしておくことが重要です。

まず運動やウォーキング等で汗をかく習慣を身につけておきましよう。夏の暑さに対抗しやすくなり効果的です。また、普段から日陰を選んで歩く、日傘をさす、帽子をかぶるなどして暑さを避けること、こまめに水分補給をおこなうことも熱中症予防には効果的。日焼け対策も大事ですが熱や汗がこもりやすいため、風通しの良い涼しい服装を選びましょう。

熱中症対策を日常生活に十分に取り入れ、元気に夏を乗り越えましょう。

 

看護師

春の不調に注意して

気温が上がり、過ごしやすい季節になってきたはずなのに「なんだか身体がだるい…」と感じている方はいませんか?

それは、日中と朝夕の気温差や月平均の気温の寒暖差が大きくなり、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる気圧変動が大きい季節だからだと考えられます。寒暖差に対応するため自律神経の一つである交感神経優位が続くと、エネルギー消費が増え、疲れやだるさを感じやすくなるのです。

自律神経には、身体を活動的にする交感神経とリラックスさせる副交感神経があり、2つがバランスをとりながら、心臓や腸、胃、血管などの臓器の働きを司っています。この自律神経、自分の意思ではコントロールが難しく、ちょっとしたストレスでもバランスが乱れてしまいます。

予防のためには、日頃からの対策が重要です。

・冷えを感じる前に身体の冷えを予防

・自律神経を安定させるために運動習慣をつける

・自律神経を整えるタンパク質やビタミンB6等が含まれた栄養バランスの良い食事を摂る

工夫をしながら自律神経を安定させ、気持ちよく過ごしていけるようにしましょう。

 

作業療法士

栄養とリハビリ

病後に日常生活をスムーズに送るためには、リハビリが重要だということはよく知られています。一方で、リハビリを成功させるために食事がとても重要だということをご存知でしょうか。

栄養状態が悪いなかで積極的なリハビリを行うと、機能が向上するどころか、逆に体力や筋力を失い、日常生活動作の低下を招いてしまいます。このようなリハビリと栄養の関係は「リハビリテーション栄養」という概念として、その重要性が注目を浴びています。

食事から必要な栄養を摂ることは、健康な時は容易でも、病後の低栄養状態では難しい場合が多いです。さらに食事というのは、長い人生のなかで形成される個人の価値観に左右されます。1日2食で十分という方もいれば、菜食中心の考え方も。食事の価値観の違いは、特に高齢者の低栄養を招くので要注意です。

リハビリは自分自身に向き合うことであり、同様に、栄養不足を改善するために食事を意識することはとことん自分に向き合うことになります。リハビリを行う際はぜひ一度、ご自分の栄養状態についても考えてみてください。

言語聴覚士

老化は有酸素運動で防ごう!

先日ラジオで聴いた老化と有酸素運動の話が気になり調べてみました。

主な老化は次の3つ。

①体力の衰えによる運動機能の老化

②肌など美容面での老化

③記憶・理解・判断力など認知機能の老化

結論から言うと、有酸素運動は老化防止につながる可能性があるという話。これはすごい、呼吸を意識した運動で簡単に有酸素運動になり、老化防止につながるのです。

有酸素運動の代表格は、●ウォーキング/ジョギング、●自転車こぎ/サイクリング、●水中運動/水泳です。

今まで、有酸素運動は20分以上続けなければ脂肪の燃焼はみられないとされてきました。しかし最近の研究では、有酸素運動を始めてすぐに脂肪の燃焼が始まることが分かってきました。

屋外だけでなく、室内でステッパー、踏み台昇降運動、振動マシーンなど運動器具を使った方法もあります。

手ぶらでできるラジオ体操もおすすめ。動きを意識しながら取り組むと、すごくいい運動になります。息を吸って、吐いてを意識しながら体を動かすことによって、立派な有酸素運動になるのです。

看護師

認知症を伴った高齢者の転倒とその予防

認知症の高齢者は体に麻痺がなくても転びやすいです。

理由は様々ですが、①加齢による下肢筋力、バランス機能の低下、②脳の病変による運動機能障害、③認知症特有の行動面の問題(突発的な行動など)、④服用薬の副作用(めまい、ふらつき)、など複合的な要因が重なるためです。

認知症高齢者の転倒リスクは健常高齢者の約8倍。転倒すると頭部・顔面の打撲や手足の骨折など、重篤な症状を呈することが多く、しかも受傷からの回複率が低いために寝たきりになるリスクが高くなります。

転倒の要因は、①内因性リスク(本人の心身の問題)、②外因性リスク(生活環境的要因。室内の段差、傾斜、滑りやすい床面など)に大別できます。

在宅の方の転倒予防を考える場合、まず外因性リスクの見直しが必要です。たとえば、トイレでの転倒要因は床面の濡れ、狭い空間での衣服の上げ下げ、便座への着座・立ち上がり、方向転換などがあり、それらの動作を阻害する要因がないか、あらためてチェックしてみましょう。浴室では滑りにくいマットを使用し、浴槽へのまたぎなどの入浴動作の安全性を確認しておくことが重要です。

転倒が契機となってQOL(生活の質)が急変することがないよう、日頃からの家族の見守り・目配りが大切です。

言語聴覚士

冬の肩こり・首こり

本格的な寒さが続く冬がやってきました。寒くて厚着を重ねがちな冬は、身体がこわばって肩こりに悩む人が増える季節でもあります。

寒さによって筋肉の血流が悪くなり、新陳代謝が落ちることで疲労物質が溜まり、筋肉が硬くなります。それが血管を圧迫することで血液の循環がさらに悪くなり、こり感や痛みを引き起こします。肩こりが起こる部位には個人差があり、頭から首のつけ根、首すじ、背中、肩の関節周辺と多種多様です。

【肩こりの改善・予防法】

①筋肉の緊張をやわらげる…お風呂に入って身体を温めてリラックスしたり、蒸しタオルを当てて肩を温めたりすることなどは、筋肉の血流を改善して緊張をやわらげるのに効果的です。

②十分な睡眠・栄養をとる…肩こりの予防で最も大切なのは、睡眠時間を十分にとること。肩こりがひどくなると、睡眠の質に悪影響を与える可能性があります。

③同じ姿勢を長く続けない…寒い季節ではありますが、重ね着は避けて、動きやすい服装を心がけてください。そして、適度な運動によって気分転換をはかりつつ身体を温め、筋力を強化しましょう。

介護職

 

暑くなくても隠れ脱水に注意!

【隠れ脱水とは…?】

脱水症は進行するまで、これといった症状が出にくいのが特徴です。脱水症になりかけているのに、本人や周囲がそれに気づかない為、有効な対策が取れていない状態を「隠れ脱水」と呼びます。

【こんな症状に注意!】

①意識が薄くなり、ボーっとしている

②爪を押して、色が白からピンクに戻るのに3秒以上かかる

③唇や皮膚が乾燥している

【予防、対策のポイント】

①1日3食食事を摂取

②こまめな水分補給

③無理せずに休憩を取る

【正しい水分補給のタイミング】

①起床時、就寝時→コップ1杯(200㎖)以上

②運動中や前後→こまめに15~30分おきに、塩分も一緒に摂取

③入浴前後→前にコップ1杯、後には1杯以上

④飲酒時→飲酒した量以上に水分摂取

何もしなくても、1日に失われる水分量は約2000㎖ほどあり、食事以外の時間帯で1000~1500㎖以上の水分が必要不可欠です。

水分をあまり摂取しない人は脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まるので、こまめな水分補給を心がけましょう。

運動指導員

防災対策は事前準備が肝心

関東大震災から百年近くが経ち、いつ大地震が起きてもおかしくない状況であり、近年は各地で毎年のように暴風雨の被害を受け、私たちの身近でも伊豆山で甚大な土砂災害が起こりました。

新型コロナの蔓延により防災対策にも変化があり、在宅避難などの自助力が求められています。

自助(個人・家庭)での防災対策としては、まず発災後3日間(できれば7日分)を乗り切る人数分の備蓄が重要。1人1日当たりでは、水3ℓ、食料3食、災害用トイレ5回分が目安となります。

さらに日用品の備蓄と、次の項目も大切です。

・防災セットの準備
・家具の転倒防止
・ガラスの飛散防止
・ハザードマップの確認
・避難時の指針(避難経路や避難場所)の確認
・緊急連絡先などの確認
・災害用伝言ダイヤル(171)の操作の確認
・防災訓練への参加

また備蓄品は多めに買い置き、日常消費して買い足すローリングストックがおすすめです。

防災対策は事前準備がすべてと言っても過言ではありません。日頃から家族や近所の方々と「その時」について話し合う機会を持つようにしましょう。

理学療法士

コロナ渦だからこそ笑顔を!

「笑う門には福来たる」は、脳科学的にも正しいです。つまり、いつも笑っている人は長生きし、いつも怒っている人は早死にしやすいということです。

山形大学の健診データをもとにした、笑う頻度と死亡・病気のリスクを分析した研究によると、ほとんど笑わない人はよく笑う人に比べて死亡率が約2倍高く、脳卒中や心血管疾患の発症率も高い結果でした。

笑うことで心と身体に良い脳内物質が分泌され、ストレスホルモンは抑制されます。その身体的・社会的効果は次の4つです。

①身体の健康として、免疫力が活性化し、 血圧が低下し寿命が伸びます。
②心の健康として、リラックス効果やストレス軽減効果があります。
③脳のパフォーマンスは、注意力・集中力・記憶力が上がります。
④社会生活として第一印象が良くなり、ビジネスもうまくいき、人間関係が向上します。

さらに笑顔の効果は、心から楽しくなくてもつくり笑顔でも、ほぼ同等の効果が得られることが大学の研究で証明されています。

新型コロナによるパンデミックになってから早2年半。心の健康、社会的つながり、生活満足度が大幅に低下していると報告されています。この難局をぜひとも笑顔で乗り切りたいですね。

看護師